白山洞門/足摺国際ホテル

白山洞門

これは出て行く場所だわー…。
朝に白山洞門ツアーがありまして、いやもうこれ狙ってるよねと思ったら思いのほか人がいてびっくりしました。
ツアーのおじさんは「この道は健康にいい散歩道なんです」的なことをおっしゃっていたような気がします。が、なんだ、健康に一番大切なのは中性脂肪が云々とかおっしゃってましたが、中性脂肪がなくなったって意味ないんだから!一緒に血糖値も下げてくださいね!!血圧も注意して頂戴!(いやな客である)(中性脂肪がいくらどうのって言ったって血糖値のめんどくささにはかなわないと思っている

でね、まあ足摺アジトから白山洞門まで歩いていくわけです。(それで高耶さんがたどった道の検証はまた別になったわけです…。暴走して申し訳ない)
朝のまだ太陽が出ていない、でも明るい場所を、あちらこちらに大自然の島四国を見つけて戦慄しながら(なんであんなに蜘蛛でかいんだろう)、白山洞門への道を歩いていきます。
下っていく方。 これは本来なら直江から逃げた道ですね。
真っ暗な中この道を見つけて登っていく高耶さんまじ高耶さん。
いくら月があったって木々の中に隠れていくわよ。直江もよく彼の後を追えたと思う。森の中に走って行かれたらアウトだったでしょ。
ぬれた葉っぱにすべりそうになる道です。下から見上げるとやはり割と急な階段だったのだな、と。
直江はこの階段を下ってきたってことでいいんですよ…ね?

その時高耶が、なぜ打ち寄せる波の音を聴きたいと思ったかは分からない。崖の多いこの一帯ではさざ波が打ち寄せる浜辺は案外少なかった。 


思いのほかアジトは海に近くて、どこにいても海の音が聞こえるという意味では、やっぱり北条氏を調伏しても、そして謙信公という存在がいた越後でも、海の音は景虎様の中にあったのだと思います。
海軍時代も。だから海軍なんだろうか。
松本は海の音がしない場所だったけど、それはきっと祖谷も同じだったけど。
彼の中で、海の音というのは、いつも大事なシーンに流れ続けていて、その悠久さというものを自分と重ね合わせていたのではないかなあと思っています。
あの相模の海は照兄の思い出もあってでも赤い月の思い出もあって、そんな海だったように、越後も厳しい海であったけど確かに謙信公との思い出があって、景勝さまとの中になって親しかった時期があった(って私は信じてる。今の譲ちゃんとの思い出を思いかえすに、「ともに越後を守ろう」って言った彼らの思いは嘘じゃないと。)わけで、変わらず海があったように、ずっと彼の中では海鳴りがしていた。
そしてだからこそ越後に帰ろうとした時も、岬に家をたてるんだとかいきなりフラグを立て始めて(ほんとやめてほしかったわよあそこでいきなりそんなセリフ言わないでちょうだい!)彼は海が見えて海の音が聞こえる場所であることが、そしてそんな行きつく先であることが、理想の姿として見ていたのかもしれないです。
最後に直江が越後に帰って、誓いは海が聞き届けたってなったのも、やっぱりずっと未来まで、地球が終わるときまで海があるからっていう、そんな…不変なものの象徴ですよね。

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吉村が海の藻屑にされた場所というより、一応ここは直高再会の場所なわけですが、うーんなかなか石が多い場所でした!ごろごろだよ。
ああでもここからこぎ出したら、浄土にたどりつけるかもしれないと思わせる、門具合でした。さすが。
いい音で波音が打ち寄せてきておりました。
しばしビデオまでとっていた間に、旅館の人たちはとっくにアジト…じゃねえや旅館に帰ってしまっておりまして…はい。
立派に朝日も出ておりました。

朝日とか、夕焼けを見ると、何故か馬屋古を思い出します。最後に確か入鹿が火事かと思ったけど夕焼けだった、という。
同じころ王子が上宮王家を滅ぼす姿を幻視してしまう、という最後だった。

これって潮ちゃんが高耶さんに無邪気に質問した場所だっけ。この浜。
直江って誰なんだよ、お前そいつに追われてんのかとか言ったがために、高耶さんはうっかり高耶さんを切り落そうかとするわけですが、何度考えても正気の沙汰じゃないですよね。病んでる。
しかし彼が病んでるのはまあ周知の事実だからいいとしても、あれだけ宿体に話しかけてるくせに、今度やったら私も落とすからって言い放つ中川先生が一番狂気の沙汰です。
あの人割と物腰とか対応とか最期とかでごまかされてるけど、マッドサイエンティストだから!

あーでもほんと死ぬ時はここから流してね!って思える場所でした。
だからといって吉村には同情できんが。。。
彼は彼で、果てしなく「人間くさい」人であったわけで、まあそりゃあそういう気持ちになることもあるわよねとは思います。だけどそれであそこまで怨念こじらすか?と思うと、彼もやっぱり怨霊であったのですよね。
もともと怨霊であった彼らを、仲間とする景虎さまを、直江はどう思ったのかな(いやどうも何もあれほど本編に描いてあったけどさ)。
吉村を考えると、いつも彼らは怨霊であるという現実にぶつかります。
人が人の命を奪ってまでしたいことを、肯定できるような場所を作ること。
それは人間らしさということでもあるけど、ある意味欲望むき出しなわけじゃないですか。
日々それなりに欲望丸出しな人間たちを相手にする仕事をしていて、「悟り」「受容」の境地にたどりつくことなんてなかなかできないことは知っています。彼らは生き残りたいと思うのだろうか。他人の人生を奪っても。 そこに裏四国という一つの逃げ道を示すことは責任の取り方ではあるけれど、…(もやもや)

高耶さんルートと逆でアジトに帰ります。
途中で使われていないような錆びついた橋があってなんか萌えたwいやなんども言うけど、私廃線の夏っていうネットにうpされてた氷帝パラレル小説好きなのよね。。

足摺ってどこでも海にのまれそうな場所でした。特に白山洞門とか完全にふらっと歩きだしてもおかしくないような場所よ。
高耶さんわかるわかる。

高耶さんがいかにして直江と出会ったか


裏口から抜け出し、崖下の道へと降りて行った。 
なんでわざわざ…私足摺国際ホテルの前の道を通って行ったのかと思っていました。
がよく考えたらこの時高耶さんは逃げてたのよね。 崖下まで一旦降りて。
清水港までいきたかったのよね?と思いましたが、一応どの道通っても清水にはいけるのよね。
※違った!清水まで行きたかったわけじゃない!そこは檜垣の水軍がいるから駄目だ。窪津漁港に行きたかったんだ!ということは、やっぱり方向性は岬であってたわけですね。

だけど崖下には舟がたくさんありまして…原作から年月がたったのでもしかしたら新しい道でも出たのですかね。
この舟あるならいいじゃない。これ使って逃げればいいじゃないって思いました。(伊佐漁港でした。立派な漁港じゃないか)

高耶さんのように階段をのぼる道をみつけて登ってみたんですが(小学校の脇)、反対車線がある車道なんてやっぱりアジト前の道しかないわよ。
ほんとにアジト前を避けただけじゃない。
クーデター後とはいえ、警備がザル過ぎて心配です。
そこで兵頭に出会うわけですが、なんかこの時の兵頭って邂逅編のっつーか昔の直江に似てませんか?
「あなたは去れませんよ。仰木高耶」とか。上杉景虎としての自分をかたくなに主張する高耶さんに、「仰木高耶」と呼びかけることが、どれほどのことかって思うわけです。
「それは資格には入らんがですか」っていうところとか、高耶さんがわかっていそうでわかっていないところを、まっすぐついてくる強さ。 
直江にもそういうところがあるから、兵頭を見て何故か直江を思い出した高耶さんの気持ちはわかる気がします。まあでもここで逃げを許してしまうあたり、兵頭はまだまだだなあと。「今度逃げるなら足の腱を切ります」系男子には執着が及んでいない。

足摺アジトこと足摺国際ホテル

嶺次郎とトークしている最中に口屋内がおとされましたと早田が開けたドア
これすっごく考えた。だってお部屋から開ける屋上へのドア(なぜ非常時以外あけてはいけませんと書いてあるのに半開きなのかは永久の謎である)をあければ、確かに4階の嶺次郎の部屋から彼は降りてこれる階段はあって、3階の高耶さんの個室からも出られる位置ではあるけど、階段をあけてバタバタ…みたいなシーンにはなれないのである。
で、翌朝もう一度検証したら、あった。反対側に。ちろっと開けたら(許可なし)階段すぐであり、なるほどと納得。でもこれ従業員さんのための場所なのかなあ?
以前合宿した時のことを思い出す。合宿している最中に部屋に戻ると一種の解放感があって楽しかったけど、サボってる後ろめたさがあった。
つまり従業員用の通路を通って普通の隊員は動いてて、高耶さんとか嶺次郎とかそういう上の人たちはこっちの(部屋の方)方使ってんのかな、
それって無駄にいたら「仕事は?」ってなるのかな、と想像してしまったのです。日常を。
それでこそこそしてたら噂になるのよね…とかさ…やべえもう興奮する。

どうでもいいけど高耶さんがこればたばた走っておりていったと考えるだけで手すりが尊い

高耶さんの部屋

たぶんですが、我々が止まった部屋に近いと推測。海側の部屋。
部屋から海が見えて素敵でした。カーテンがあったって描写が真紅の旗を~にあった気がする(いちゃいちゃしてなかったっけ、極彩色のそれをぐちゃぐちゃになるまで描きあげろよみたいなシーン)が、普通の和室でした。
海を見ながら、あの椅子に座って肘掛に手をかけながら、直江の報告を聞いてたんですね。最後の雪もそうだっけ、机に資料置いてガチ寝する高耶さんの前で跪く兵頭。

温泉

仰木は一緒に風呂につかってもくれんとか、一緒にお風呂入れますね!とうーちゃんが喜んでたとか、そういうシーンを想い浮かべると高耶さんは温泉には入らず、お部屋のお風呂に入ったのでしょう。もったいない。
海の音聞きながら入る温泉好きです。

食事

それぞれは美味しかった(こういうところで日本酒がおいしすぎて飲んじゃうんだ…)(そしてご飯もおかわりしちゃうんだ…)が、それよりこの広場で隊士たちがご飯を食べたと言う事実が大事。
スピーカーとかもあったからたぶんここの広間で何か作戦会議もしてる。
私もっと職員食堂みたいなところで食べてるのかと思ってた。違った…。

ロビー

むしろロビーで事件は起こってたか。
この戦、仰木なしでは勝てんぞとか言ってみる兵頭さんとか。
ていうか今考えると剣山からチャリでおっかける潮ちゃんの体力はさすが国虎と言わざるを得ない。