夢幻燈ブルース

舞台化第二弾おめでとうございます!

ところでなんでそれが2巻じゃなくて3巻なんでしょーか…。あの格好いい、私が超絶好きなシーン「遅かったな」の長秀が!見られないでしょうが!!
私あの時の長秀に惚れてますからね。くっそう。
そりゃあミラジェンヌの皆さまにとっては東京タワーのてっぺんから身を躍らせるシーンの方が見たいのは百も承知ですけど。

そういえばこの話を読んだあとに雑誌を読んでいたら、

戦時研究のグループにあったとして、絶対音感者の「双耳聴」により、高度の飛行機や潜水艦の位置を知ろうとするものであり、最相葉月著「絶対音感」にも解説されている、軍の機密事項であった

っていうコラムをたまたま見かけたので投げときますね。
実際に音響外傷に対する研究も進んだらしい。(治す!方!です!)

前回までの流れを直江さんが一息で説明してくれました。
「大学が以前の研究所の跡地だった」ってのもよくある話ですし。
そこでの高田機関は生体兵器の実験を指導し、真中叔父は関わっていた、その彼が丈治にバイオリンを譲ったらつくもちゃんがついていた。
「爆発で向山の三怨将が目覚めた」はあった気がした…北条がどうのとかおっしゃってましたもんね直江さん>根に持っている
旋律爆弾が戦争で使用できるか。上にあげたように、一応その研究(音響に関する研究な!)は存在していたわけで、うーん日本軍というやつはつくづく妙な方向に科学を発展させようとするのだな、と感服しきり。ちょっと現実的でないし、それが特効薬で勝てるとも思えないが、そういう細かいことをちまちま研究していくのよね。
戦争が医学を発展させるというのは真実だと思います。
音楽が人のメンタルに作用するのもほんとだと思いますから、まあムード的な意味では効果があったのかなあ?

直江にとって美奈子は「避難所」だった。景虎が介入しない領域。
…あれ?なんか本編で似たようなこと景虎様はおっしゃってなかったか?
美奈子は景虎様にとって避難所で、心安らげる場所で、闇戦国のことも忘れられる人。とかなんとか。ううーん、直江と景虎様の印象のトレースが不気味です。

景虎様と比べられた時に美奈子が選ぶのは景虎様であることが「正しい」とな。
(あの人と出会ってしまったら、君はもう俺を選ばない)
それはどうかな(真顔)
ただやっぱりいつもいつも直江の中に「正しさ」というものがあるのは仕方がないことなのかな?直江が真面目で誠実でまともであればこそ、彼はいつも「正しさ」というものにおびえていなくてはいけないのかしら。
つうかそれを考えると小太郎の考えはそれなりに正しかったんじゃないか(また正しさという言葉を使ってしまった…)。「こうするのが正しいのですか」とか言いながら迫ってくるのは。
彼は「俺よりあの人は素晴らしい」から「皆があの人を選ぶのは正しいのだ」みたいな固定観念にとらわれてる気がしますが、誰よりあの人の賛美者であるのは彼なので、すごい自己肯定(俺の選んだあの人は素晴らしい、俺が好きなあの人が誰より賛美されるのが正しいのだ、みたいな)ってことにもなるんじゃないのかなあ。とぼんやりしてしまいました。
美奈子は別に景虎様と直江を天秤にかけて「どっちが素晴らしいから」という発想になっているわけではないと思いますが。なんだかそっちの弁解をしてしまった。美奈子があまりにもビッチ扱いされていてですね…直江という男に。でもそれは美奈子がどうのというよりも直江のぐるぐるじゃん、と思ってしまって。
それが真実であるから怖いけどな!\(^O^)/
美奈子は最初確かに軽率に直江を好きになったと思いますが(軽率にとか言うな)、景虎様は庇ってくれてらぶどっきゅんして、そこから景虎様を一途に追っていたけど、理性もちゃんとあるから諦めもあるという、別に至極まっとうな感じだよ!それは直江と比較してどうこうってことではないと思うのですが!(そうだったかもしれないけど!)
まあだけど直江にとっちゃあそういうことなんですよね。はーなんでよりによってこうなるかねーという。
そんな美奈子の目線を見て一喜一憂しているよりあんたのこと延々見ている目線があるでしょうが!400年も前から!!

今回美奈子ちゃんが景虎様についていったのは、まあこんな状況だったら普通知り合いから離れまいとするよねと思うのですが(しかもそれが初恋の人だったらなおさらじゃん)、聖母美奈子にそういう発想ないんでしょうね。
聖母マリアの連想。前回も思いましたが、景虎様は本当に純日本人の癖にいきなり連想するものがハイカラです。まさかそういくとは思わない。ついこの間まで鬼畜米英とか言ってたでしょあなた!

直江が泣きそうな声で訴えてきた。
泣きそうな声って!本編の直江だったら泣きそうな声出す前に泣いてるしそもそもそんな場合だったらこっちも直江と一緒に泣いてる(そして一人穏やかな高耶さん。。。)ので茶化すことはないんですが、ひたすら尚紀君だと可愛いですね。泣きそうな声で頼むから戻ってきてくれなんて。
(なおえ…女性のことかしら)
美奈子あんたなんてボケを。

死の輪曲

この題名読んですぐ「ロンド」って言えるかどうかは分かれ目だと思う、色々なことへの

車の中で張り込みしている長秀格好いいですね。刑事みたい。
桜木町のシベリアとは、とぐぐったら横浜のお店だった!大正に出来たお店ならその頃から夜叉衆の面々は知ってたのかなあ。なんて。風立ちぬにも登場したと書いてあったので、案外そちら方向で売り出すのかもしれませんが。と思ってたらずいぶん色んな意味ですごいお店だった。普通に紹介していらっしゃった。びびる。世の中が最近ミラジェンヌに優しくてびびる。

長秀の使っているカメラはニコン。私今度カメラ変える予定なんですけど、ニコンにしようかなあ。(ソニーニコンで迷っている)
長秀はいつの間に恐山に行っていたのでしょうか。彼は飄々と色々なところで色々仕込んでいるイメージがあるので油断ならないです。
そういえば邂逅編で長秀が景虎様や直江より年上で「こいつらの言うことになんか従えるかよ」感を露骨に出していたなあと思ったものですが、直江たちとつきあっていくうちにただの世話焼きさんになり「こいつら俺が面倒見ないとダメだ」になり、最終的に「あんたはやっぱり三国一のお人よしよ」と言われるようになるかと思うと感慨深いものがあります。初生の時の印象ってなかなか覆らないものですよね。
そしてまた…長秀vs景虎様が!阿蘇の時は本当に哀しいバトルでしたが、こういう生き生きとした長秀戦を見ることが出来るというのもいいものです。だって長秀楽しそうだもの。戦ってる方が生きてる気がする…って誰の言葉だったかな、たぶんあいつだ、「天」。(ワカドクロver)
しかしなんか水菜先生も昔の記憶を取り戻しつつある気がするのです。「この悪魔め」って景虎様をののしる長秀とか、よく熊本編で見かけた気がする。それとか高知で。
力が強すぎて最終的に自分の気持ちとか他人の想いとかを全て振り棄ててでも彼は歩んで行く。その「私とワルツを」の姿勢は、時に人に悪魔と呼ばれるのでしょう。
単純に長秀は景虎様のあまりの強さに「悪魔」って言ってるだけだと思いますけど今の時点では。

(こんなことでジ・エンドなんて冗談じゃない)
あなた尚紀の時代からそんな横文字使いだったんですね。
いやー、ジ・エンドをスルーするとかなんとか言ってたこともあったような気がしますが、懐かしいですね。直江が言うとなんだかじわじわくるんですけど、だから何度も言うように、鬼畜米英だった彼らが何があって横文字使いになった。
大正時代とか割とハイカラだったんじゃないかな。この調子だと。

高坂は直江の王子様である。
「長年の腐れ縁でな」とか言いながら助けるとかマジで王子様ポジである。そして車が突っ込んできたときに動けない八海と比べて腕をひいて助けるとか王子様過ぎてびっくりするレベル。
高坂は本当に直江をずーっと助けて来たんですね。涙が出そう。
高坂はいつも未来を変えるために動いていたと思いますが、それなら景虎様を助けたりしてもいいのに何故直江ばかり助けるんでしょうか。好みの問題もあると思いますが(「お前の顔が好みだからに決まってる」の榛原…)、やはりイセでみたとおり、直江がどんなパラレルワールドでも景虎様のことを枯れない想いでずっと想い続けているからなのかもしれないなあと。
私は直江ファンじゃないので(定義からしたらそうなる)、どの世界軸でも直江が景虎様を想って一人で最期まで生きることには幸福しか感じないのですが(何故なら景虎様ファンであるから)。

気づいてはいけない

何に?このサブタイトルは何に気づいてはいけなかったのか。
一つ。
景虎様は換生を続ける理由は、使命をもう言い訳にしているのではないかということに「気づいてはいけない」。そうね、としか言いようがない。それ以外にも理由があるけど、夜叉衆が疲れていたときも錨となり続けなければならなかった景虎様が、それでも生きる理由として探してきたのが、要するに「オレたちの最上のあり方」なんじゃないかなーと。それを心の底で言い訳していらっしゃるとか。
そう思った次の行で「死は約束された安らぎであるべきだ」と言い出し次の生なんかもう要らないと言い出す景虎様の闇は深い…。直江のことはいいんですか。
この景虎様の台詞はやはり彼らであるからこそであり、赤鯨衆、特に草間さんから見たら「傲慢」ということになると思う。生きようとする怨霊と、ロスタイムを生き続けなければならなくてもう生きていたくない夜叉。怨霊が、夜叉を恨むのはわかる。

一つ。
(なぜ、おまえがそこにいるんだ、美奈子)
(私に見てください。見てください。景虎様!)
おおうこれは本編の直江ですねおなつかしやーとか言っている場合ではない。直江、というか尚紀の心情がもうここまで追い詰められていることに衝撃を覚えるしかない。
人の自尊心をさんざん踏み潰し、挑発するばかりで逃げ場すら許さなかった癖に。
幕末編を読んでいると、そこまでひどいことを景虎様がしているようには思えないんだけど。全ては直江がぐるぐるしているだけじゃないの?とか思ってしまう。
そりゃあちょっとくらいひどいこと言うけど、尚紀だってそれ以上におまえなんてこと言うんだって台詞吐いてるもん!(私は景虎様ファンだからなあ)
あの人を、俺から奪った―!
だから別に今回景虎様は奪われる気はさらっさらないわ!と思いますが…よく考えたらシンパシィを感じさせるくらいに親しいようなのでは、景虎様にしてはずいぶんと「仲良し」レベルなんだろうなあ。
口にしなくても想いが伝わる、そんな奇跡のようなおもいやり、とかつて高耶さんは直江のことを称していましたが、どこにいるんだその直江は。はっきり口に出してすら伝わらない!
何に混乱しているかに「気付いてはいけない」ってことかな。彼の中ではとっくに答えは出ている癖にね。

景虎様は10回死んだらしいですこの時点で。それは最初の「上杉景虎」であった時から10回という意味でしょうか。ちょっと後で年表作ってみたいところです。

テレビに対する「一億白痴化」。まあだいたいあってる。情報のやりとりで富を産む。大衆の気分ですべてが決まる。だからその気分を損ねないように動かせるように。
テレビというのはそういう意味ではきっぱりとしたメディアだったのですね。

しかし焦ると海軍時代の台詞が出てくる景虎様素敵ですね。
この頃海軍ってどういう派閥だったのかなあ。私の知識は秋山弟で止まってしまっているので至極残念です。