新選組! 芹沢と梅と沖田

真田丸が今面白いということで、盛り上がってるうちに新選組!を連鎖反応で思いだしている方が多いので。
今でも私TLで新選組!台詞集みてにやにやしているくらいの組!大好き人間だから。
あの頃見事に中二病であった(あの頃だけ?)私は当然のように沖田さんが好きだったわけですが。
藤原竜也かわいすぎてもう大好きでした。特に髪切ってない頃の、八重歯とのコンボ半端なかった。
そういう意味では山本耕史イメージと違ったなあ。土方さんは私にとっては村上弘明さん@新選組血風録だったのです。
壬生義士伝の沖田さんは堺雅人でこれもこれで本当に胡散臭くてSで素敵でした。

今思い返しても最初のころの話なんて、「大河でやる話か?」ってなってもしょうがない気はしてきた。
最後の方とか結構歴史の流れが出来ていたんだけど、最初ね。

純情少年沖田さんがねじくれ曲がった鴨と性悪梅ちゃんの大人の恋に翻弄されておったからな!

あれねえ、鈴木京香さんだったからこそかもしれないけど、京女に惑わされる東男そのものだった。
だってちらっと踝見せるところとか。色気がすさまじかった。
そして最後に梅さんは鴨さんを「あんた」って言ってかばうところ。「柄にもなく長生きしたく」なるほどに鴨さんは梅さんと心通じ合ったんだし、それは梅さんも同じなんだけど、いかんせんそれまでの所業がアレすぎたところはある。

そして「あの人は私が斬らなくちゃいけないんです」って襲撃隊に加えてくださいと言う沖田さん。
もうどんな愛憎劇だよと思いますね。梅さんの件はきっかけというか、男と女としては確かに何かあったかもしれないけど、それよりはるか重いところで鴨さんと沖田さんは繋がってて受け取ったものが確かにあるっていう。
確か鴨さん「俺はな沖田、穢れてねェもんを見るとな、汚したくなんだよ」とか最初におっしゃっててもうこちとらふわあああああ…公式ありがてえありがてえと拝みかけたからな。その後も赤ん坊の目だのいやってほど世の中の穢れたもん見せてやりてえだの芹沢さんの言葉攻めはとどまるところを知りませんでしたね。
すごくなかったですかあれ。芹沢沖田の関係性。また近藤さんとは違うんだよ。近藤さんへは普通に父愛だと思うけど沖田さんへは若干嬲るような愛なんだ。沖田さんの初めてが奪われた時なんてこの二人目と目で会話してたからね(人斬りの話です)。やばい大河やばい。

土方さんも黙ってるとか言いながら、やっぱり沖田さんに通達してしまうところ。彼ある意味ジョーカーだものね。
最後に斬るのは沖田さんだし、沖田さんは土方さんの味方なんだなあって思いますが、そして迷うことなく刺した沖田さんを鴨さんは末っ子が立派になったくらいの目線で見ていた気がします。

なんとか知らせようとする近藤と、「鬼になれよ。鬼になって俺を食っちまえ」って父殺しをそそのかす鴨さん。彼自身は梅さんといるときは田舎に引っ込んで寺子屋でもするかっていう夢を見ていたけど、実際問題そうもいかないだろうし(彼らの性格上なw)、夢は夢でしかない、一時の夢想ってわかってたから言えたことなんでしょう。
梅さんは本気だったかもしれないけどな。
だから早く逃げてっていう沖田さんと、自分を斬ろうとしない残りのメンバーを見て、これ以上一人で生きていけないと思ったから、自刃したのかしらねと。まあなぜ沖田さんの刀使ったんだよひどいトラウマになったじゃないかと思わんでもないですが。あの振り回し方情の強い京女らしい。

…ああでも今思い返していたら、確か「俺の墓に入ればいい」とかいう殺し文句を吐いていたような気がしてきた。鴨が。梅さんに。
だからなのかな。