人生で初めてパーマかけた話

もともとふわっふわの髪の毛でボリューム過多であったので(父にわけてあげたい)、ストパかけたら落ちつくよとは言われていたのですが、そういうカラーとかパーマとか現代人がやることをするという観念がなかったので、へーとかいいつつカットのみにしてきたわけですが。

GW初日、暇を持て余してついにストパかけた。

暇を持て余してというのは半分くらい嘘だったけど、私は今まで知らなかったのだが、パーマかけるのって時間かかるんだな。17時にお店入って、かけて、出てきたら真っ暗だし、地下鉄(すぐの)の電光掲示板が20:44をさしていたときの私の気持ちが君に分かるかい?時間泥棒にあったようだったよ…。
いやこの時間まで笑顔で接客してた店員さんたちすげーな。改めて尊敬。お腹減ったら塩対応になる私に見習わせたい。

ちょっと暇あるしー、最近髪の毛うざったいしー、ってのもありますが、個人的にRT終了後2年経過おめでとう!ってところもあります。不毛地帯にも髪の毛は生えるんだよ。(ますますふわっふわの縮れ髪だけどな)まあたぶんパーマ1年くらいもつし、次1年後だもんチェック。いけるいける!という。
明らかに私の思考が、きっちり節制して生きよう→人はどうせ死ぬからやりたいように生きて笑って死のうになりつつあるのは、この経験もあるかもしれんけど、新年度の引き継ぎで再発の方たくさんもったからだよなーとは思う。
ten.のキャスターの方(健さん?)の奥さんが乳がんで亡くなった本を読んで。印象に残ったのは「スイッチ」という言葉。「名医ならどちらがいいかきめてくれるのではないかと思った」「決めるのは僕だった」というの。決定は今や患者さんの側に全面的にあるので、医療者が出来るのは真実とそれに基づく予想を告げることだけだ。それ以上してはいけないことだ。でもその決定を患者さんにさせる(スイッチをおすという言葉だと思うけど)ことで責任の重みが全部彼にかかってしまって苦しい姿が浮かんできた。病気になったこと、それから最期まで、本人の問題でしかないのかもしれない。医療の本質とはそういうところにしかないのかもしれない。やれることなんて少ししかないし、それ以上はどうにもならないところだから、医療者が救うなんて傲慢な話なんだろうな。
色部さんだってチューブを抜く覚悟がなかっただけかもしれないとかおっしゃってたけど、チューブを抜くことは「していけない」って法律で言われて安心しているところはあるよね。人は憲法によって生かされているわけではないなんて言える直江くらいでないといけないか。
選択肢を与えないという選択肢すら今はないからそれがつらいかもしれない。辛い治療ともっと辛い治療、延命のための治療、それを決定することの裁量権に戸惑いはあります。

なんか真面目な話になってしまったが、まあ要するにノリでじゃあ暇だしかけますって言ってから、なかなか面白かったので。
シャンプー後に(そういえば頭皮乾燥してますねって言われたけど、たぶんあれだわ、ケラスターゼからオーガニックシャンプーに変えたからだわ…私に子供でも使えますオーガニックはすでに無駄だったってことですね。あれにしてから髪の毛もキシってきた気もするもん。忙しいからかもしれんけど)、非常ーにくっさいものを髪の毛に塗りたくられました。理系男子に聞いたらチオグリコール酸というのは髪の毛のケイ素とかそういうものを壊しにかかっているそうです。アルカリ性だからうんぬん(忘れた)。理系女子の名にかけて話わかりますよな顔してましたけど、今思い返してもあんまり覚えてない御免。
それで髪の毛を壊して、洗い流すとあらさらっさらに!
そこでアイロンをつかって丁寧に形作っていきます。
私ここで終わると思ってたら終わりませんよwと言われた。第二給水所くらいですね!とか。あれ?
ここで終わらせるとなんと洗ってドライヤー使うたびに元通りですよとのことで、それを固めるものをまた塗りたくりました。これは青リンゴみたいな爽やかな香りがしておった。それを流してみると完成。そこからカットしてしゅーりょー!!!

これ暇じゃないとできないわ。
髪の毛濡らしたら丁寧に乾かすこと!濡れたまんまだと癖つくから!あと毛先パサついてるからオイルケアちゃんとやりなさい!
と言われて帰ってきました。
貴重な体験したわ。