シュンスケ!

…何かが違う。
いやいいんだ、皆の俊輔君だってそろそろ評価されたっていい頃だ、あの花燃ゆでだって正直劇団ひとりさんってばっちりなキャストだと思ったし好きだった、だから伊藤博文という男が再評価されるのはいいはずなんだ。
だけどこの時代じゃないよな。しかも帯がさあ、「吉田高杉桂が皆この男に魅了された」ってちょっと待ってくれるかな?高杉さん化けて出るよ?
俊輔が一番輝いていた時代はやっぱり大久保さん暗殺からの否応なしの政界の中心に立たざるを得なかった、そこから段々と自分のための政治が出来るようになってきた憲法作ってたあたりだと思うので。ちょうど一番調子に乗ってた時期ですね。
そこを書かずして何が俊輔か。と思うわけです。
正直幕末のころの俊輔なんて色々やってたけど通訳の話はとってもいいけどでも所詮俊輔君なんですよわかりますかこれが!?

まあ最初(むってぃはともかく)ガタとの会話を持ってきたあたりわかっとるな感はすごいありましたけど。「狂介」「シュンスケ」とか わ か っ て る な !
何回も言いますけど伊藤の葬儀の時にまったく姿を見せない(資料にな)ガタに逆に萌える。

松陰先生が条約結んだときにキレたのわかるけど、(この先生、おかしい)っていう俊輔正直者。
知ってる。頭おかしいの知ってる。
あとなんで桂さんにわざわざりょまりんの話しさせたの?さかもってぃのことなんでここで話させたの?

高杉さんを高貴の相と書くとは頭おかしいんじゃないのかって思いました。
まあでも高杉さんが奔放でさみしがりやの次男っていう表現なかなか的を射ている。
どっちかというとくーちゃんと魂の双子って書いてあるからそういうポジなんだろうけど。俊輔からみたらそうか。
そしてくーちゃんの話を終わらせるやいなや桂さんは?とかまじ高杉さんブレない

割ともんちゃんとの出会いを衝撃的に書いてるかと思ったらそうでもないしな。いや、あの二人この時代描くなら戦友かと思ったらそうでもない。司馬先生の本的な解釈でもない。
講和条約の話そこまで俊輔のデキがよかったかとなるとそうでもなし、かといって高杉さんの頭の回転はどうかというと自信なし、よくわからんところがあるけどこの司馬先生的な三人党の悪ガキさ加減は異常。

そして赤根へのドン百姓発言を書いて俊輔がキレたところまではいいんだけど、なんでそこで太田の髻出してきた どうしてDV太田を。
それで功山寺をさ?なんでここまで俊輔を出してきたんかな??え??ちょっとそれだけは高杉のモンペであるねーさんあまり受け入れられないんだけどな?
長州本ってほんと、自分の好きなひとを主人公にして描くよね 当たり前か

功山寺で狂介の歌を読み切って、(こんどこそたてよ)とか言ってる俊輔まじ俊輔 このときくらい高杉さんのこと考えて
でも一応高杉さんと狂介の愛が語られてるからよしとしようか…(高杉のモンペ思考)桂さん全然格好よくないけど…(桂さんのモンペ思考)

 

シュンスケ! (角川文庫)

シュンスケ! (角川文庫)

  • 作者:門井 慶喜
  • 発売日: 2016/07/23
  • メディア: 文庫