セント・ラファエロ妖異譚

以前なぜか作者の分身が出てきて理解できずにしばらく放置していたシリーズですが、やっぱり作者が地に足がついていると面白いですね。
セントラファエロにいたころから遠くにきたもんだと思います。
というか私がこれを読んでいた時まだ学生だったからアシュレイにもリアリティがあった(ねーよ)けど今となってはかわいいなアシュレイ。

タロットカードはMissingの付録でついていて滅茶苦茶かわいいので覚えてます。
愚者ってそうか、そういう意味なのか。
あとは早希シリーズ?あのシリーズ早希は相当不安定だったけどタロット持たせればどんどん冴えてきてたしね。幸せに(松田君と)

しかし最初から最後までシモンの描写が素敵すぎて笑えるよね。シモンがすごいイケメンなのはよくわかった。九十九十九とかオスカーシュタインとかの描写を見慣れていると忘れがちだけど、いくらなんでも我々でも、人の顔をみてイケメンすぎて失神したりしない。笑
このころのシモンはグレイの代わりとはいえしっかり仕事もしているので、これくらいのバランス感覚が何で欧州でも持てないのか、という感じがする。まあ確実にユウリがいなくなっていたせいだけどさ。
シモンは表から、アシュレイは裏から手を回すところがとっても素敵だったんだけど。
都合よくアシュレイ助けにくるけどそういうところがアシュレイなんだよね。
タロット片手に歩き去るアシュレイとか黒執事かと思った。
「貴方がいながらどうしてこんなことに」ってパニクってるシモンは無意識にアシュレイに依存しているし、アシュレイって本当に年齢上なんだなって思う。

あとヒューアダムスの件がユウリにとって完全にトラウマ化しているのは間違いない。
ヒューはユウリの心の中で生きている。

ところでサンマルコ広場のカフェで有名なカフェってどこだろ?
あの伝統につぶされたような味がしたカフェだろうか?

特別番外編でストットンやハリーズが穏やかに過ごせているようでよかった。