鎌倉殿の13人楽しかったです!

大姫ちゃんの「好きに生きるということは好きに死ぬということ」って受けに言わせたいセリフすぎた。さすが三谷…女の子相手でも容赦ない(比較:ウタちゃん以外の女性は割と幸せにしてきた尾田栄一郎

鎌倉殿の13人、本当に泰時以下かと思ってたらここに至るまでに義時が間接的にでも葬ってきた13人とか…そんな救いのない題名つけるな。空は高く風は歌うとかでしょうか。その死の上に成り立ってきた。

まあでも相当政子ちゃんもかわいそうな女だよな。八重ちゃんがいなくなってそこから少なくとも泰時や初達はみんな一瞬でも義時ちゃんが育てたし、泰時はそれからも政治の場で直接やりあって育ててる(しなんだかんだ次男も政治の場にいる)けど、政子ちゃん本当に誰もいなくなったし、子供を育てるという役ですら奪われて鎌倉殿の女のあこがれという象徴になっちゃった。あたしたち世界で一人ぼっちって言ってもまだ妹には子孫おるしな。政子ちゃんは本当にひとり。薄々気づいてただろうに、義時が頼家を殺したことなんて(社会的にはみんなで殺してるしな)。そこに加担もできず止められもせず、彼女には本当に何も残らなかったんだな。私はみんな義時に好きなことを言って死んでくなと思ってたけど、最終的に義時ちゃんの上に立って好きなことを言われて政子ちゃんほぼ義時と同じ道を歩み始めている。

もちろん頼家の事が一つトリガーにはなってるのかもしれないけどそれは政子の深層心理の深いところを一つスイッチを押しただけで、やはり政子の大部分は義時ちゃんに対する愛、殺したいようなもうお休みなさいとめてあげるからという愛と、それから坂東武者の娘である所のダメなやつはもうとりあえず殺すしか止められないっていうメンタリティーであったんじゃないかなと思っている。(これはもう何度も言うけど)

小栗旬、芸能界で長年やってきてるだけはあるよな…、10年くらいまえのワカドクロなんて小栗旬のこと印象ゼロ(絶賛暗黒期早乙女太一とその上をいく無法者森山未來にくぎ付けでした)だったのに、こんな空前絶後の超絶怒濤のセクシー執権出してくるとは思わないじゃん。

北条義時って確かに日本史上唯一の特にこっちに正義の天皇をおかないで朝廷というか天皇とか上皇とか法皇とかを流罪にしたやべえやつなんだよな。後白河法皇に振り回された源頼朝にならって鎌倉にいたら、急に時の朝廷から名指しで大逆人されてるの珍しいし、確かに朝廷の子をもらって鎌倉殿にしようとしたりとかしてたのはわかったけど、それにしてもこんなことに普通はならない。普通は朝敵にはならないし天皇を傍流でも味方につける。なんで鎌倉だけでやりあってんのさ?

(何回も言うけど)平家打倒もそうだが、なんでその人数でいけちゃうんだ?ってところずっと北条にはあるし、それが天命という物語でしたね。