呪術廻戦展いってきたよ

わたしは1期はさらっとみちゃったので基本ゼロを見に行ったんですが、やはり作画変わったな?今の2期のキラキラさ加減よ。こうしてまとめられる1期〜ゼロについてはほんとに五条悟が主人公かなと思いましたね。というか五条に対する圧が違うんだわ展示の。

あまりにも五条袈裟、藤田のれーくんをおもいだして困る。とげぴの紋がついた拡声器みるとほんとに乙棘…!ってなるよな。

喜久福美味しかったし、北斗の拳みたいなイラスト最高でした。第二期に向けてるな。

呪術そのものは「自分が何者であるか」アイデンティティーの確立をしている話であり、夏油はアイデンティティーを確立し損ねたと思っているのですが、そこに主体的に五条悟が関わっているわけではなく、五条悟という幻覚をみた夏油傑自身の問題だと思っている人間です。(自己紹介)

夏油自身はそもそも素直に助けたいという気持ちがあると思ってます。そこに助けられる自分でありたいとか、それに伴う自尊心の確立とかもあったかもしれません。人を助けたいという気持ちがあって、良きにせよ悪しきにせよ、他人とは違う力を得ていた。その力を使うことで弱者を助けようとした、その意気はおそらくうまいことまわっていたのだと思います。五条と二人で仕事をしていたときも「二人で最強」であったときも。

問題はまず理子ちゃんを目の前で殺されて助けられなかったこと、それを拍手で迎えられたこと。守れなかった理子ちゃんを殺したとーじに負けたこと。そこで砕かれた自尊心の確立はできなかった。二人で最強だと思っていた五条悟は先に自分がかなわなかったとーじに勝って最強になった。灰原も助けられず五条一人でよくないですかと言わせてしまった。そして守りたかった弱者とは本当に弱者なのか?という選民思想に走り始める。忙しかったのもあるし呪霊がまずかったのもある。このあたりで夏油にとっては呪術師(五条以外)はいわば弱者になって守るべき象徴がかわったのではないかと思われます。守られるべきは呪術師である。その流れでのミミナナでの決壊である。虐げられている弱者としての呪術師の味方をすることを決めてしまった。自分がこれまで生きている世界の否定へ走った。「僕の善意が壊れてしまう」というのが本音。

夏油は五条になりたかった、正確には弱者を、自分が救いたいとおもった相手を救える力を持つ相手になりたかった。うわべで五条袈裟をまとって五条悟になりたかった。夏油がみていたのは万能で最強で自分の理想で、そして昔は一緒だったからなれるはずだと信じていた、五条悟という象徴だった。まあつまりそれを青い春とよびます。

この辺の解釈をしているので、夏油そのものは五条そのものにたいしてそこまでの感情持ちではないと思っていますね。夏油は高専から逃げて隠れていただろうし、一方五条というか高専サイドも夏油を本気で探さなかった、なぜならば探したら殺さないといけないから。いや夏油を五条が探せないことはないだろうまじでこれ、、ケンジャクにすっ飛んでたからな、なにが残穢だよ五条。お互い不可侵で呪霊をかって金儲けしてた夏油と、まあいいかと見逃してた高専サイド。そこに乙骨パイセンがりかちゃんをつれてきたことで夏油が欲を出しました。いやでもこれなんでかなあって思いませんか?夏油は本当に非呪術師全員をぶち殺して呪術師の楽園を作れると思ったのですか?それに一番邪魔なのは高専だからだろうけどそこには五条悟がいる。高専だけを相手にして、たとえば伏黒恵とか、高専周辺の人を人質にとらず、京都と東京にも振り分け、夏油ほんとおのれの力だけでりかちゃん奪取できると思ったの?ミゲルだけで五条を止めることができればいけると思った?

そしてからっぽになった自分を殺してくれる五条をみて諦めて。「徒花と咲いて散ってく君にさよなら」がいえる五条の強さと正しさをやっぱり夏油は愛していたと思うし、そうありたかった自分であったろう。ただこの非呪術師が否定され軽んじられ差別される世界では、夏油は心から笑えなかったのも全くそのとおりだと思いますし、ある意味確かに彼は自分が相対する相手に対しては優しかったのだと思います。