2023年終わり頃読んだ本

だんどーん

相変わらず楽しい(描くまでにはいろいろおありだったわけだが)漫画です。最初の大政奉還のくだりの「雄藩にもほどがあるでしょ」のツッコミ、さえわたっている。このときの顔、ぜったい小松だろと思ったらやっぱり小松さあでした!小松の「目がバッキバキ」なところ好きですよ安定の小松さあ、趣味で政治工作しちゃう。

斉彬様死後の(本当にこの安政の大獄、斉彬様と水戸のご隠居抑えたらすごかったんだよな)くだりで出てくるお話、とりあえずハコヅメでも出してきたけど絶対におさえておくべき四ツ目屋(リアルか?)なんとしてでも出してくるよな。

大久保さあが「仲間思いの心優しき青年」で出てくるあたりわあ、、趣味が、、としか思えない。「本当のせごさあをわかっちょっとはこん大久保一人です」は本当にやばい、きまってる

祖母姫、ロンドンへ行く!

マイシスターミチルン〜!!いい話でした(ちょっと書き方かわった?)祖母姫だけでなくティムがいい味出してる。自己肯定感のかたまりのおばあ様の、自分を大事にするために!の見本、もはや叶恭子かと思いました。

みちるんのイギリス好きは承知でしたが、さすがというか、ファーストクラスかつハイクラスホテルに宿泊してるいいところのお嬢さんなんだなというのが伝わりました。高1の語学留学かつ医学部4年生までいって語学留学をしただけはある。あの頃の必死で全力だった私を今の私が懐かしく肯定する書き方のやさしさ、好きです。わたしもうっかり監察医になろうとしたもんな、全力で止められました。

ベートーヴェン捏造 

シンドラーベートーヴェンの愛憎に加えて神格化するまでのオタクの戦いという副題。一度惚れた男の名声を作り上げるというのはまさしくストーカーじみた愛情と思われる。

まず東西ドイツからはいるところが、ベートーヴェンの捏造がどのような意味をもったかの興味をひかせたし、次にシンドラーの生まれ育ち、ちょうどドイツが国家を作り上げるところと同一だったというのもなるほどと納得した。なぜならライラックの夢路をみているから。ドイツを統一にするという、地方の集まりからナポレオンの登場とともに中央集権へと移行したくだりね。芸術は常に政治とともにある。

膠原病内科 漆原光莉

まあ…わかる、わかるというかその夫の両親完全にだめなやつ。結局見舞いに来てなさそうなのも含めて。所詮若さが勝つんだな。

あと最初まじで血が怖くて外科にもなれず免疫も苦手から研究にもなれずお前何?とは思ったし、なんかこういう話ってだいたいみんなカンファでやらかすけど、問題は驕った心というよりカンファで空気読めなくて扱いづらいことだとおもう。だから膠原病内科なのかな…(マイナー科)

主人公、ぜったい医者になったら漆原の狂犬っていわれてそう。