春の始まりをトーハクで

本阿弥光悦の宇宙

蒔絵硯箱、思ったよりフォルムかぽっこりしてて宇宙でしたなるほど。これはかわいい。橋の下を通るいくつもの船、の上に浮かぶ文字。とうらぶ禺伝っぽいね!

御本人の坐像が福寿、結構京都でも治安の悪いところに街作っちゃうあたり最高に異風者なのにこのお顔なに?本当に怖い人の隠喩では?

これがうわさの本阿弥の折り紙!最近めっちゃみるなぜなら刀剣ばっかり見ているから。流行りものが一番博物館も出してくれるからな。もともとの家業はそちらだったのですからね。みんなで評価してる手紙とかもありました。  

やっぱり正宗おおいな、そのなかで北野江輝いてる。江好きだなとあらためて。全体がゴツくない刃文はキツくないぱきっとしてない幻想的な部分があるところがいいです。なんか優等生みたいなところありませんか。江って。

後藤君もいましたがとくびじゃなくてこっちで見るんかという感じ。吉光にしては刃文派手では?わたしあの子たちのしゅっとしてるとこ、つまり直刃がすきなんですがそのなかで後藤君って特徴的なんだなと。来派も刃文わりとストレートだよねえ。

さて光悦がお持ちだった兼氏。志津だ。福山ではじめてみたし、やっぱりもちろん正宗は偉大なんだけど、正宗を評価した光悦が更に評価をあげたところはありますよね。短刀ですが好きなタイプ。刃文のややぼんやり感とはっきりとはうねってなくて段階的なところっていうのかな(なんか名前付いてるのかなこういうの)(なかなか表現が難しいしわからない)

法華経ガチ勢の本阿弥が芸術の一家としてでてくる三英傑時代、なかなかでは?鎌倉時代には色々あっても法華経はあの時代には一定の保護がされていたのでは?と思いました。  

蜂須賀家ふくめ伝来の蒔絵はどれ見てもいい。おしゃれ。細かい。

楽と仲良いのもいいね、三英傑のあの時代には色々と考えて発展させてくのいい。黒楽すき、これもまさに宇宙、曜変天目は深海で黒楽は宇宙。大人しくした形なとはなんとなくわかる。しかも全部手で作ったとか発想が泥臭くていいな。

書物はほんまわからんのですが、三十六歌仙と見た瞬間、私の中に出てくるかせんぴ。細川ほんと雅と暴が同居してるんだわ。

日本の天才児ですよね本阿弥光悦って。ありがとうございます。ダ・ヴィンチみたい。

中尊寺展 

中尊寺東日本大震災のときに行こうとしてて行きそびれたので小学校以来行ってないのでは?最終日でもないのにめちゃくちゃ並んでた、みんな好きだな。

中尊寺、平泉、黄金の国よ。誰かがそういう表現してたよね。ヤマトタケルみたからだけと泣いちゃうね、東北の前九年後三年のときに清衡は自分たちが俘囚の頭領となるべく心を決めたんだろうなと。たとえ蝦夷と呼ばれようと。あと偽義経かなあ。くくりさん。清衡から三代目のラスト、秀衡、そこからの滅亡、金色堂の維持に尽力して。

経文も黄金、螺鈿で維持されてきて、迦陵頻伽や孔雀の細かい細工が素晴らしい。 (って思ったら新作刀剣乱舞陸奥だよ勘弁して)

お写真ゾーン中尊寺
刀剣 

童子切安綱です!天下五剣、更に酒呑童子、彼のことは映画の影響でわたしは義賊だと思っています、を切った刀。まさに朝廷サイドの刀と中尊寺展と同時に展示するのちょっと待てって感じです。エピ以外、刃文は一見シュッとしているが、その中に丁子っぽいなみなみがあっておもろでした。

則重は「松皮肌」な地鉄が派手〜!刃文よりも気持ち主張していました。

今回光忠はじまりの長船ファミリーもいましたけど、光忠やっぱり刃文が派手だし山鳥毛長船といわれてもしょうがないと思います、刃文の方向性が似ている。似すぎている。派手派手で好き。もしかしたら燭台切もこれくらい刃文派手派手組だったのでしょうか。いやでも実休光忠そこまでだもんな(あれも再現だが)

青江派も結構派手というか刃文と地鉄が一定じゃないのでなんか青江って感じです。明らかに派手派手しくないんですけどなんかよっくみたらめちゃくちゃクセあるし派手だな?

小野ハンケイ氏、もともと鉄砲鍛冶で刀も造りました、な人らしいが、刃文のところのうっすらした「浅くのたれて沸づいた」、らしいこの刃文(いい方あってるのかもわからん)、が特徴的でおもろです。

武家のところに、福岡一文字助真氏の拵ありますけど、紀州徳川にいただけあってまあ派手!吉宗や慶福さんを排出した紀州とは思えない派手さ加減(それは関係ない)(いや尾張はわかるじゃん、派手が信条できてるからさ)