カムフロムアウェイ

4月はいつもそうだけど、環境が変わって責任が増して忙しくなって心の治安が悪くなる、天候もそれを助長する。カムフロムアウェイは「知らない人がいない」舞台だったので、それだけで安心して見ることができる。ここ数年で言えばみんな親の顔より見た。和樹と浦井君とまりおくんがしゃべってるインタビューは読んだけど、あの3人は毒がなくてあの頃もよかったけどさらに良くなったよね!一緒に舞台作って楽しい!しかだいたい言わないので読んでいて癒やされる。

さて911のお話ということはわかっていた。私はあの時学生で、夜中にみたテレビでことの重大さを理解できていなかった、今だったら確実に心が死んでいる。硝子の街にてで柏枝さんがそのときNYにいたノブとシドニーを3冊に渡って描くことで、はじめてどういうことか知ったし、その後グラウンドゼロに行くことで、衝撃を受けたし、NYカーたちのある程度クールな分析もびっくりした。今回は911よりもその周辺の余波を描くことでなんとか希望をねじ込んできている舞台だったと思う。そういう意味で功労者はちえさんだった。ビューラがたいへん「ちえさん」でした。関西弁なところも含めて。ハンナに寄り添い続けて、みんなにご飯を振る舞って、包容力がダンチだし、あのニューファンドランドの人たちのあたたかさの象徴みたいな人だった。あとダンスのターンが早い。笑 そしてヒステリー女もうまい。

はまめぐさんのナンバーもずるい、あれすきにならない女がいるか?ビバリーアメリカン航空初めての女性機長で、男性にも馬鹿にされ女性にも仲間と思われず、それでも長いことやっていて今があるという希望に満ちたナンバー。空にいる、コックピットがわたしの居場所、機長としての自分が好き、飛行機が好き。そして夫もいて、自分の友人はペンタゴンに落ちて、それでも職場復帰をしてみたものは数少ない乗客。一緒に街にいてなんなら食事も作ってくれたのにCAにはムスリムへの搭乗拒否にあって、宗教的に相当な苦痛を強いてまでのセキュリティチェック、これは機長が女性であったことから生じた苦痛であった(もちろん逆のこともあったろう、機長が男性でムスリムの女性に相当なセキュリティチェックを強いた可能性だってあるよね、なんなら女性であるがゆえにそれ以上のこともおこったろう)。それを飲み込んでまた生きるつよい女性だった。はまめぐさんを浴びたと思う。一番好きなナンバーがme and the skyな出演者が多いのも頷ける。あとあのムスリムアリを演じたまりおくん、ケビン演じてるときと体の幅さえかえてきてるの何。

かーくんは今回2つの印象的なシーンを演じていて、一つは「思い煩うことなかれ」のシーン、もう一つは「財布を気にするのをやめた」。なにかがかわるきっかけのシーンだった。「おなじ言葉をしゃべりはじめた」言葉が通じないなかで、なんとか同じ概念をみつけようとする人のよさが聖書のシーンではあった。そして財布を気にしなくなったボブがアイリッシュウイスキー全部飲んじゃったんだけど、はかわいすぎるし寄付を黄色い帽子(あれなによw小学生かw)で集めようとするところ、ぽい。

あとはラストのロビンだよね、なんなんだよおまえはww浦井君のケビンは確かにこれはまりおケビンとわかれるわというカップルでしたが(だってまんま浦井君みたいな魚とキスするケビンだもんな)、その次にこんな明らかにゲイっぽいやつ選ぶ浦井ケビンほんまなに、どうみても次も卑猥な秘書なんだわw あとあのブリストル機長なに??ああいう役やらせると雌猫が喜ぶと思ってやがるすきですね。白衣の心臓外科医もなによ一番掃除しなさそうな人たちじゃんか。

ゆうみちゃんが細くて大変新人ぽいですが、そのゆうみちゃんに匹敵する細さのめぐさんほんま半端ない。ゆうみちゃん滑舌がよい。あーやかとおもうレベル。なのでこの早口の中でもしっかりレポーターとして聞き取れる声でよかったです。あとかわいいしリズムもうまいし髪の毛の回し方もプロだし、あの下着の色なに緑???

黙祷のシーンで浦井君が優しく入ってきてからの吉原さん強すぎるんだよな。うたがうまい。それから禅さんととうこさん。禅さんってなんであんなに微妙に気持ち悪い役がうまいんだろうな笑 あの人かわらないよな。結局くっつくんかーいって二人。あと浦井君のブッシュのまねもだし、シルビーもそういう動物愛護団体いるよねー!!という、全部アメリカあるあるでした。あの人たちは一歩世界が違う方向に進んだ場合完全に難民になるところだったわけだし、「帰りたい」もわかるよ。