喪の女王8

 

 

オレンディアは自らを神に愛された存在としながらも、そして救い(=死)を求める人にそれを与えながらも、なお神というものを騙らねばならなかった。

しかし正しく聖女であったと。そのきっかけがアレだとしたらなんだか。

神をすがるのは、認めてもらいたいから。でも、神なんて遠すぎて。

だからオレンディアに。

希望と絶望が、結局のところ最後に残る原始的な感情なのかしら。

象徴とはなんだろう。それが結局なんの力も持たずとも、希望への道しるべになるのだろうか。

 

ドーンは希望になった。

グラーシカは自分が象徴たる存在であることも、そう生きることも覚悟したがそれでも、生身のお互いを愛した。

ミューカレウスは…ふ、萌える萌える(え)もう弟属性が最後まで炸裂ですよこの子。

 

オレンディアの死を知らなかったギアスですが、それもきっとタイアスのお導きということにしておきましょう。(いや、作者のお導き)。

ギアスがこだわった海軍。国。それはきっとドーンへの義だったのではないでしょうか。あの家はそういった家でした。そう考えるとオレンディアの行動も、そこから来てるんですね。(あの海アホがまさかこんなところで思い返されるとは)

「小説の才能がないとわかったからだ」

そんなの20年も前からみんなわかってました。

ごめんランジー、私も(byオレンディア)

トルハーン、あれだけ三角比が苦手だったのに。それすら克服してたら結構萌えます。ギアスのために!

ザカールの血というか。戦いを欲する人間。静かに腐っていくことに恐怖を覚えるような。仲間を犠牲にしても、愚かだとわかっていても。(でもソードは殺すには惜しかったぜ…。誰もいなくなる恐怖をこの上なくあらわしたな)

あーもうそれで次がギアスですからね。もうもうもう。男ってのは!ヴィクトールとユージンか。

トルハーンにとっては、犠牲にしたものはこのうえない喜びであるはずの戦いであったと。(ん。でもザカールと契約してなかったらここまで戦いに執着もしなかったのか?)

 

グラーシカはなんだかコーネリアのようでした。期待や、それが過ぎた希望というものをしっかり理解していた。王族のつとめを理解していて、たしかに正しいのだろうが、でもなんだかやりきれない。個人的には彼女は、火で踊るひとでした。

 

思想の奴隷になりさがる。

ロイに告げられたドーンのこの言葉は、結構な恐怖です。いつかきっと、そうなりそうで。

だからおまえらもヴィ(ry

 

「僕の神のごとき横顔に何千回目かのときめきを覚えましたか」

「ええまあそんな感じです」

「あなたもだいぶなげやりになってきましたねカリエ」

アルガとの懇親の…合いによってイーダルがますますいい性格になりました。嬉しい限り。

 

最後にトルハーンが生きていてなによりというべきか、それとも。

相変わらずアホな感じの裏側になにか、いいしれぬ虚風が吹いている感じでしょうか。