Ever Blooming Shine

 

Ever Blooming Shine 〜姫神さまに願いを〜 (姫神さまに願いをシリーズ) (コバルト文庫)
 

 

ヒトとアヤカシは、いずれは別れなければならない定め。それなのに、どうして愛してしまえるのだろうか。

それが前世ではかなえられなかったから、テンはカイと添い遂げようと、陰の王になれとしているのかもしれない。

 

さて懐かしい「朝敵殿」。葛葉を葛葉と慕う桔梗。いやーハルさん人間だったころはずいぶんと未熟者でいらっしゃる。

保名を憎んだというよりは、大人になろうとした反抗期の一環だったようにすら思います。だけど規模が大きくなりすぎたせいで、いまだに親離れ出来てないハルさんがいます。

私も一緒に連れて行ってください。保名がそれは一番言いたかったんじゃないかな。ハルさんがいなければ。

葛葉も保名も将門も桔梗も、誰が悪いとか呪うとかそういうことではなくて皆が皆を愛していたということ。君という花がとわに咲くように。そうやって詠んだ保名はハルさんよりよっぽど大人でした。そのことを知って、ハルさんはまた一つ大人になりました。って話だと思う。(えー

 

それにしても坂東というところは、まるで外国のようですね。欲しいものを欲しいと言わねば、生きていけない。

京から坂東へ、都を移して生きることができたのだから、外国の文化になじむこともまた、1000年くらいたてば出来ると思う。

あと、将頼様、好きです。あの戦の後、葛葉は動けなくなったけど、桔梗がたどった道もまた、悲惨だったのね。桔梗は葛葉が大好きすぎたもんな。

 

雷もおみっちゃんが来ると思えば少しは怖くなくなるのかな。いや怖いに決まってるだろ。。

タタラ筋であるところのおみっちゃん。意外にも恨みもなにも残らずぐーぐー寝ていてよろしき限りです。

 

お師匠様と多治比の文姫。嫌な夫婦だな!物の怪使って喧嘩すなし。