松江  2013.2

起きたら雪でした。
窓からそっと外を見て、これもう出るのやめたい。。。とかぶつくさ言いながら。
私これ絶対一人だったらぐだってたと思う。

イクライン(松江観光バス)が8:40から運行しているので乗って小泉八雲記念館へ。レイクラインバスの一日乗車券500円を買うと240円になる。
 
小泉八雲のラフカディオは「さまよえる人」。さまよえるオランダ人か。
ちなみにお母さんはイギリス人。すぐ離婚したけどね!なお父さんはアイルランド人かな?おかげでハーンは大叔母さんに育てられました。なかなかの苦労人だ。
○寄宿舎時代に左目が見えなくなり、以後写真は必ずななめに写っている。まじか。伊達政宗を見習え。
○16歳で父が亡くなり(海で難破)大叔母さんも亡くなり、新聞社で働きます。新聞社のあれこれでいろんなとこに渡ったり辞めたり。正直名は体をあらわしていた。日本に来る船の途中ですでに新聞社を辞めることを決意していたというから相当。お金出した新聞社の気持ちにもなってやれよ!!
日本にきて英語教師になって日本の怪談に触れて、セツさんともついでに結婚して4人の子どもを作ってって定住したのかと思いきや、冬の寒さがダメなのか(アイルランドとはなんだったのか)熊本やら焼津やらに行っている。しかしテラリア充爆発しろ。
病身を看病してくれたセツさんとくっつくとかもうね!
○超仲良かった友人結核で亡くなったことは結構こたえてたのか、他の早稲田だったかの大学に行った時に彼に似た人がいて喜んだり。。いや私はそのエピ聞いて喜んでないからね!
○ハーンはヘルン先生が来るよと中央から言われていたらしく、なんかその図を想像するとかういい。「今日から英語を教えてくださるヘルン先生です!」って紹介されて(ヘルン?いやハーンだけどでも)ヘルンですよろしく」ってなった八雲かわいい。
○八雲の名前は八重垣の八雲立つから取ったのだとか。好きだったんだなあと思う。
巻貝でお女中を呼んだとかさー。

八雲のおうちもいってみた。240円。
…たぶん寒くなかったら八雲のおうちでいろいろ妄想出来たと思うの。
でも寒かった。畳が冷たかった。どう考えても外より寒かった。わかるよハーン!そりゃ冬の島根にはいられないよね!

イクラインでぐるっと街を一周。堀川遊覧船が一人の乗客しかいなかったのは悲しかった!
そりゃあ雪の松江だもんね!めっちゃ寒かったし頑張って歩いたけど本気で私頑張ったと思う歩くの無理だった(一応相当暖かい格好していたことだけはお伝えしておきます)。

松江から安来まで400円、ワンマンに久しぶりに乗った。懐かしい。
そこから足立美術館までのシャトルバス。シャトルはこの時空いていたが、帰りの時混雑っぷりすごかった。(いやしかし休日に混んでて良かった…)
学生は1740円でした(学割持ってる癖に学生証忘れたがこれで入れてくれた優しい)。高っと思った自分を殴りたいね!
■ここの庭園は10年連続日本一の庭園らしい。広くて手入れがしっかりされていて、納得のお庭。
2位は桂離宮8位に無鄰菴が入ってたのには衝撃を覚えた。さすがガタ。後楽園を残したときのあの迫力を思えばガタなら庭作るくらいやる!
長州三尊でそういう方面に走ったのは彼だけだったな。。
生きた掛軸が一番面白い発想ではあった。
横山大観。水戸出身(明治元年)で岡倉天心に師事し、最初はぶっとんでると言われたらしいが何時の間にかこんなに評価されるようになったのか。
大観50年の節目のシリーズは50万円で即売、お金を全部陸海軍に寄付し、大観号4機買えたらしい。すげえええええ戦闘機4機に変換できるのがすごい。
大観の絵に戦時中に太陽や富士山が増えてきた(不二は富士山なのかふたつとないなのか)のは彼がヒトラーなどにも送る国家芸術家としての身を固めていたからなのかなと。
上村松園の娘深雪。私もたぶん漫画隠すときああいう顔をしているときはあるけど、あんな可憐な顔をしてない。彼女も戦争経験者だけど、絵の中に戦争を思わせるものはないように思う。
橋本関雪。イタチとか馬とか犬とかとにかくそういう獣類の好戦的な顔と自然の柔らかさを対比させるのがうまい。
■陶芸館には魯山人。正しくかれは芸術家な性格をしていた。写真がいちいちえらそう。踏ん反り返ってるのがかれとすぐわかる。あと離婚しすぎ。たぶん4人くらいとは離婚してる。最短3月しか結婚生活出来てない。むしろ結婚するなよ。かれは純然たる日本人のくせにどっからその発想がきてしまったのか。
■新館の現代美術は…頑張ってねって思った。
■足立さんのヲタっぷりまじやべえ。48歳で大観に出会い、何回も通ったらしい。仕事しろ。そこから大観を集めついでに他の画家も集め、かれのインタビューには延々とどこで絵と出会いどれだけお金をかけたかが書いてあったわけで、こいつまじ関西人。

安来駅、由来は素戔嗚尊が安らぎくれたから安来、らしい。神話推しではあったけど、何より山中推しだった。三日月ちゃんと背負ってた。三日月の守護神とか言ってたあれは真実だったのか。

玉造温泉まで480円。玉井別館へ。若竹鮨にいきました。玉造温泉、わりと温泉街自体がちっちゃいから寒くってもいけるよ